こんにちは、
よしおです。
新型コロナウィルス禍で金の価格が、非常にあがり一時期1g7,000円台を超えました。
もし長く金の地金を資産として持っていた方は、このタイミングで売った方はかなり得をしたのではと思います。
一方宝石の雄ダイヤモンドには、資産価値はありません。
いやないと思った方がいいです。
数年前にTVでカラーダイヤモンドの価値が上がっているという番組がありましたが、高品質で大粒だったり、非常に希少なカラーダイヤモンドに関しては、資産としての価値があると思いますが、普通の人は婚約指輪としてもらう1カラット以下のダイヤモンドには資産としての価値はないと思った方がいいです。
婚約指輪の場合は、あくまで愛の証としての価値を見出すべきです。
さて、今日はダイヤモンドの買取についてのお話しです。
ダイヤモンド 買取 期待しない
僕は、大学卒業後、定年まで37年間に渡ってジュエリーの会社に勤めていました。
その内20年間は、ダイヤモンドの輸入卸の部署に所属していました。
また米国宝石学会の鑑定士の資格も持っています。
そんな僕から、ダイヤモンドを売ればそこそこの額になる考えている方がいるとしたら、ダイヤモンドの買取には期待しないことをおすすめします。
僕が勤めていた会社では、ダイヤモンドの買取はしていませんでした。
答えは簡単で、ビジネスとして面白くないからです。
また一時期ダイヤモンド買取を謳っている業者も多くあったように思いますが、いまではすっかり少なくなったように思います。
ただ、全くなくなったわけではなく、続けている業者もあるし、需要はなくならないので、続けている会社にはそれなりのメリットはあると思います。
なぜ、期待してはいけないかというと思っているほど高く買い取ってもらえないからです。
実際僕が、お客様の要望で、ダイヤモンド買取専門の会社を紹介したことがありますが、みなさん喜んで売った人はいません。
まあ、しょうがないか、という感じでした。
また、ファッションリングに入っている0.1カラット以下のダイヤモンドは、全くゼロカウントです。
リングとして買い取ってもらう場合は、地金の価値、つまり18金やプラチナの価値でしか買い取ってもらえません。
業者によって違うと思いますが、せいぜい0.25から0.30カラット以上でないと買取値はつかないと思います。
ダイヤモンド 買取 リフォームのすすめ
結論としては、例えば、0.30カラット以上のダイヤモンドでも購入額の1割以下くらいの値段でもいいから売りたいなら別ですが、思い出のものならリフォームをおすすめします。
なんといってもダイヤモンドは永遠ですから。
経年劣化で小さくなったりサビていくものではありませんから。
ただ、グレードの低いクリベージという裂け目のようなキズの場合は、衝撃などでそこから割れる可能性はあります。
先日25才の娘が婚約指輪として頂いたダイヤモンドリングの脇に多分0.10~0.15カラットくらいの脇石が付いていました。これは相手の母親の思い出のリングからダイヤモンドを外して使ったそうです。
ぜひ、こんな使い方をしていただきたいと思います。
最後に
ダイヤモンド買取の盲点は、思っているほど高く買い取ってもらえないということです。
100万円で買ったから50万円くらいになるかしら、もしかして値上がりしていたりして、なんてありえません。
そのダイヤモンドのグレードによって違いますが、せいぜい購入額の10%前後の買取値を言われるのは覚悟した方がいいと思います。
買取業者は、買い取って終わりではありません。そのダイヤモンドをそのまま転売するか、ジュエリーにして販売して利益を得なければならないのです。
ジュエリーの利益率は低いです。
しかも素材となる金やプラチナは、国際商品なので安く仕入れるわけには行きません。
だから、もしあなたが、諸般の事情でどうしてもダイヤモンドのジュエリーを手放したい場合は、金やプラチナなどの素材の買取値段以上ならラッキーくらいの思いでちょうどいいと思います。